【導入事例】健康経営優良法人「橋本総業」が取り組む健康管理とWELSA導入の決め手とは?

【導入事例】健康経営優良法人「橋本総業」が取り組む健康管理とWELSA導入の決め手とは?

従業員の健康管理と健康増進を「投資」ととらえ、「健康経営」に取り組む企業が増えています。明治23年の創業から約130年、現在では管材商社として全国最大規模の物流ネットワークを展開する橋本総業株式会社も、2016年から健康経営に取り組み始めました。経済産業省の「健康経営優良法人2022」にも選出され、従業員や地域の皆様の健康を考え、クリニック経営支援も行う同社は、WELSAの導入で健康管理業務を一気に効率化できたそうです。悩み多き「健康診断データのExcel管理」から抜け出すまでの紆余曲折を、ご担当の皆様に伺いました。

左:岩佐和人さん(元総務部課長 社会保険労務士)
橋本総業ホールディングスでグループ全体の従業員向け健康診断プログラムの開発など、健康経営の土台作りに従事。現在は経理部所属。

中央:安岡美緒さん(健康サポート室 保健師・看護師)
健康管理と健康相談等を保健師としてご担当。従業員の健康診断データ管理や不調者、再検査対象者の管理、勧奨の難しさから、健康管理システムの導入を提言。岩佐さんとともにWELSAを導入し、現在は実際のオペレーションや健康相談業務をご担当。

右:篠原英惠さん(総務部総務チーム) 
WELSA導入後から、総務として運用に参画。安岡さんとともに、従業員への健康診断の広報、ストレスチェックの受診勧奨など、健康管理業務全般を推進。WELSAでの従業員情報管理や各種設定もご担当。

健康企業宣言をきっかけに「健康経営優良法人」の取得へ。

インフォコム 堀口:
橋本総業が健康経営に取り組み始めたのはいつからですか?

橋本総業 岩佐 様:
2016年です。中期的な経営目標の一つに「健康・快適」を掲げたのがきっかけでした。この時、当時の橋本政昭社長(現会長)が「お客様に健康に関する商材を提供するのに、自分たちの健康にはあまり気を配っていないのでは?」と気づいたのです。そこから、健康経営の土台作りがスタートしました。

堀口:
まずは何から始められたのでしょうか?

岩佐 様:
2017年に所属する健康保険組合で「健康企業宣言」を行い、まず【銀】の認定を受けました。当初は運動や食生活の改善を促す啓発活動が主でしたが、半期に一度の幹部会議で、各自がBMI(体重と身長から算出される肥満度)の値を発表したり、ダイエット宣言まで飛び出すなど、幹部層から健康への意識が高まり「健康診断データを活用しよう」という流れが生まれました。
やがて社内に「次のステップとして、【金】の認定を受けられるように頑張ろう」という機運が高まり、経済産業省の「健康経営優良法人」の認定も目指すことになったのです。

堀口:
なるほど、スタートはトップダウンでしたが、「宣言」や「認定取得」などで、うまく社内に浸透できたのですね。

岩佐 様:
はい。ちょうど私たちの取り組みが時代的にもマッチしたといえるかもしれません。

従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取組を戦略的に実践する企業を認定する経産省の「健康経営優良法人」。2022年は橋本総業を含め、およそ14,500社が認定された​

(左から)橋本総業は東京健保連の勧めで「健康企業宣言」。2017年には「健康優良企業認定証【銀】」、2019年からは現在に至るまで【金】の認定を取得

経営陣から「健康リスクの高い」社員の抽出フォロー強化を求められ…
「健診データ手入力の限界」により総務部に危機が。

堀口:
「健康優良企業」認定から「健康優良法人」認定、さらにクリニック経営支援まで素晴らしいですね。順調に健康経営が進んでいった様子がわかります。

岩佐 様:
はい。でもその頃、総務部の私たちはデータ管理の問題にぶつかっていました。
経営陣から「肥満傾向や健診結果の数値の悪い健康リスクの高い従業員を抽出しフォローしてほしい」といった要望が来るようになったのです。これが、想像以上に手間と時間がかかってしまい…。
橋本総業の正社員は全国30拠点に約770名。契約社員やパート従業員も加えた900名ほどが健康診断を受けています。その健診結果が各地の医療機関から紙で送られてくると、以前は障害者雇用の方が、すべて手入力でExcelデータにしてくれていました。
ここから全従業員のデータ(例えば、保健指導対象者など)を抽出しようとすると、今度は「Excelに計算式を入れて算出、目視で選別する」という作業が必要になってしまうのです。

堀口:
全社員のデータの入力とは…まさに「気が遠くなる」ような作業ですね…

岩佐 様:
本当に。さらに入力作業を担っていた担当者が退職することになり、ますますピンチに追い込まれました。総務部の福利厚生担当者が業務を引き継いだのですが、通常業務の傍ら入力するしかなく、残業も発生。切実に「入力の手間や時間を効率化したい」と思うようになりました。

保健師は見た!健康経営に立ちはだかる「データ管理4つの問題」

堀口:
ちょうどその頃、保健師として安岡さんが健康管理をご担当するようになったんですよね。健診データ管理に、どんな問題を感じられましたか?

安岡 様:
主に4つの問題があるなと実感しました。

①データ入力に膨大な時間がかかる

前述の通り、毎月健診機関から送られてくる70〜80人分のデータをExcelに入力するのに専従の担当者が必要なほど、重い業務負荷がありました。

②データ情報が揃わない・統一されていない

社内の健康増進には、健診データの数値から問題を抽出できる専門的な知識が必要です。そこで私が担当することになったのですが、当初は分析対象のデータを探し出すことすら一苦労でした。
Excelデータに血糖値は入っているけれど、HbA1c(ヘモグロビンA1c)値が入っていなかったり、医療機関により単位も統一されていなかったり…。実際にどう使うかの想定がされていない状態で、ただ数字だけがそこにあったので、保健師として何ができるか本当に悩みました。

③データ管理がバラバラ、再検査勧奨も管理も難しい

データ管理が統一されていないため、健診データとストレスチェックの結果や、勤怠情報を照らし合わせながら、従業員の健康状態の把握することが困難でした。
また、年2回実施しているストレスチェックで「高ストレス者判定」が出た社員には、産業医面談の案内をします。原因を突き止めるため、勤怠管理データと健診結果を産業医に渡していましたが、紙データから探し出し、揃えるのも手間がかかりました。
また、健康診断でも「再検査」の対象者管理や受診勧奨、「保健指導対象」の管理なども手作業で苦労していました。

④経年変化が追えない

健診データは年度ごとに1つのExcelデータとしてまとめられていたため、「経年変化が把握しづらい」ことは、とりわけ致命的な問題でした。
たとえば『Aさんの2018年〜2022年の血糖値やBMIの変化を見たい』となった時、各年度のデータから一つ一つ取り出さねばならない状態。900人分の経年変化はとても追えませんでした。
業務に行き詰まって、岩佐さんに「健康管理システムを導入してはどうでしょう」と提案したのです。

堀口:
健康管理システムに着目したのは、なぜですか。

安岡 様:
「健診、ストレスチェック、勤怠管理のデータを効率的に集計するにはどうしたらいいか」という視点で勉強する中で、「健康管理システムがあったほうが保健師として社員に貢献できる」と思うようになったからです。
入社前はずっと看護師だったので電子カルテには慣れていましたが、Excelでは数式を入れなければ集計や分析ができません。健康情報がバラバラに管理されている状況ではハードルが高いと感じました。

使いやすさが決め手に!
健康管理システム「WELSA」導入でデータ管理と健康経営推進を快適に

堀口:
これまでもシステム導入は検討されたことはあったのですか?

岩佐 様:
実は、総務部内でも過去何度も検討しては「使えるイメージが湧かない」と諦めていたんです。安岡さんの提言で流れが変わり、ネット検索をしたり、医療系の展示会に参加したりして、4〜5社のシステムを比較することになりました。
比較のポイントは主に3つ
 ①費用対効果が見合うか            =初期費用とランニングコスト
 ②『活用できるのか』という不安        =操作の簡単さ、フォローの手厚さ
 ③年2回ストレスチェックを内製で実施できるか  =標準設定の幅広さ
これらを比較して、すべてクリアしたシステムがWELSAでした。

堀口:
使いやすさはいかがでしたか?

安岡 様:
従業員がスマホやPCで質問に答える時も、画面がシンプルで見やすく、選択するボタンの数も少なくて使いやすそうだなと。高齢者向けスマホと同じぐらいの難易度で、年代を問わず直感的に使えそうでした。また会社側の管理画面も使い勝手が良く、効率化への期待が高まりました。

堀口:
導入の承認は、すぐ下りましたか?

岩佐 様:
割とスムーズでしたね。導入コストもストレスチェック外注分のコストとほぼ変わらずに導入でき、取締役へ稟議提出では、現状の入力の手間やデータ分析の困難さとともに、費用対効果にも納得してもらうことができました。

導入の流れは?WELSAの手厚いサポートでスムーズな初期設定。
健診結果の入力代行も

堀口:
導入後、安岡さんとともに篠原さんも初期設定にあたられていますね。避けて通れない最初の業務は、社員情報と過去データの紐付けですが、業務負荷はどうだったのでしょう。

篠原 様:
導入から1年間は、WELSAの管理画面に従業員の生年月日や入社退社、産休の情報など基礎データを反映させるのは正直大変でした。しかし1年後、労務管理クラウドツール・SmartHRとAPI連携すれば、従業員情報を自動更新できる機能が追加されたんです。「丸々入力する必要がなくなった!」と肩の荷が下りました…!

堀口:
Excelの健診データやストレスチェックのデータ入力はスムーズでしたか?

安岡 様:
Excelデータの並べ替えや単位の統一など、加工する時などに一苦労ありましたが、無事に搭載完了しました。2年目からは、健診結果の紙の結果表をWELSA側が預かり、入力してくれるオプションを利用することでデータ入力を丸投げすることができ、さらに効率化しました。
初めてのことが多いのですが、導入サポートにいつでも質問できて、すぐに返信が返ってくる安心感はありますね。WELSAのCS(カスタマーサクセス)ご担当の方が根気強くつきあってくれています。

篠原 様:
何かわからなければすぐ電話(笑)。CSご担当の方に直接電話して聞いていました。一つ質問すると「メンバー皆さんにも共有しますね」と、他の担当者も含めて再度メールしてくれるのが、本当にありがたくて。返信メールは後日、マニュアルとして検索できますから。

堀口:
それはよかったです。従業員の皆さんもWELSAにすぐ慣れましたか?

篠原 様:
初回のストレスチェック受検案内では、ログインの周知が少し大変でしたが、2周目に入ったら落ちついた印象です。

導入後、再検査の受診勧奨が一括で可能に。社員からの健康相談も増加!

堀口:
従業員の皆さんに、WELSA導入でなにか変化はあったでしょうか?

安岡 様:
社内から『再検査でこういう数値だったけれど大丈夫でしょうか』?」、といった健康相談が増えたのは、大きな変化でした。また『二次検査をうけました』『すでに受診しています』という報告も増えました。

岩佐 様:
健診を毎年ただ受けているだけで、数値にあまり関心がない従業員の意識も変わったように感じます。

安岡 様:
たぶん、自分の健康状態をWELSAの画面で確認できるので、関心が高まったおかげだと思います。検索機能で簡単に過去データを呼び出して、健診結果だけでなくストレスチェックの結果も加味しながら、しっかりアドバイスや従業員の心身の状態を判断できるようになりました。
以前は再検査の受診勧奨や二次勧奨をするのに、対象者を個別に抽出し、アドレスを調べ、一人ひとりにメールしていたんですよ。業務負荷が高く、勧奨後本当に二次検査を受けたのかまでの管理ができていませんでした。WELSA導入後は、再検査受診率も管理できるため、二次検査受診率の把握を開始したところです。WELSA導入後は受診勧奨を一括送信できるようになり、C判定以下の人たちを産業医につなげやすくなりました。

開発中の新機能期待。WELSAで叶えたい健康経営推進

堀口:
現在、WELSAでは新機能を次々とアップデート・リリースしており、次のアップデートでは「産業医からのアドバイス、コメントをWELSAの従業員画面で本人にお伝えする機能」を開発中で、数か月後には実装予定です。

一同:
お〜!!!!!(拍手)

安岡 様:
入力作業がさらに削減できるので、すごく助かりますね。

堀口:
まもなくですのでご期待ください。
最後に、今後の健康経営推進に向けた展望を伺えますか?

岩佐 様:
健康リスク評価の周知に力を入れたいです。特にがんや脳梗塞など10大疾病のリスクが高い従業員にどうアプローチし、改善を促すかが課題です。

篠原 様:
私たちは毎日WELSAにログインするけれど、従業員は年に2回ぐらいかもしれません。健康イベントやゲーム的な取り組みでログインの機会を増やし、自分の健康状態を把握してもらえるようにしたいですね。

安岡 様:
産業医の先生からのコメントが直接従業員に届き、通知をきっかけにログインしてもらえば、もっとWELSA上でコミュニケーションできそうです。

堀口:
WELSAへのログイン機会を増やすことが、さらに健康経営のポイントになりそうですね。ありがとうございました。

資料をダウンロード